タイミング次第では「トップ5にも近づけたはずだった」 角田裕毅の足を引っ張る“不可解指示”に同情「先頭を走るのは最悪の状況」
角田をコースインのタイミングを「僕の望みとは真逆だった」と述べた(C)Getty Images
レッドブルの角田裕毅は現地時間9月6日に行われた第16戦イタリアGP予選で3戦ぶりにQ3進出を果たし、10番手のタイムを記録した。予選5位となったフェラーリのルイス・ハミルトンが5グリッド降格処分のため、角田は決勝で9番グリッドからスタートする。
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今予選でレッドブルは、マックス・フェルスタッペンがマクラーレン勢を抑えポールポジションを獲得。角田も5列目のポジションと、チームとして上々の予選結果となり、前回のオランダGPに続き、2台入賞への期待も高まる。一方で、角田はQ3ではチームの指示により最初にコースインすることとなり、高速サーキットで重要となるスリップストリームを得られず、タイムを伸ばし切ることができなかった。
予選後、自身のタイムについて複雑な胸中を吐露する角田のコメントも伝えられる中、一定の評価も送られている。ドイツメディア『MOTORSPORT-MAGAZIN.COM』では、角田が今回の予選について、「(Q3の)先頭で走るのは望んでいたことの正反対だった。ラップ自体は良かっただけに残念だ」と述べた言葉を紹介。
また、トップ10に食い込んだパフォーマンスに対して同メディアは、「レッドブル昇格後、これで5度目のQ3進出となる。フリー走行3回目では15番手、フェルスタッペンに0.6秒程の差をつけられていたことを考えれば、この結果はチーム全体にとって大きな成功だった」と称えている。
その上で、角田が被ることとなった、Q3での“不利”なシチュエーションを振り返っており、「F1カレンダーで最も高速なモンツァではスリップストリームが極めて重要であり、先頭を走るのは最悪の状況だった」と指摘。同メディアは、タイム比較でもその影響が表れている。Q1ではチームメイトとの差はわずか0.15秒ほど。Q2でも0.3秒差にとどまっていた。しかしQ3ではその差が一気に0.7秒に広がった」と説明するとともに、コースインのタイミング次第では、「(角田は)トップ5にも近づけたはずだった」と主張する。






