角田裕毅に「残留」の可能性は――現地記者が説いたレッドブルの内情「ローソンが2戦だけだったのに、ツノダだけを批判するのは不公平だ」

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 そうした内部事情をふまえて、「判断はつかない」と語るのは、F1ジャーナリストのスコット・ミッチェル=マルム氏だ。

 英メディア『F1 Oversteer』でミッチェル=マルム氏は、レッドブルのセカンドドライバーを“優遇しない”傾向がチームの不振の原因と説いている。

「あの(セルジオ・)ペレスだって、明らかにうまくやっていた。たとえ、我々外部から見ればひどい状況に見えても、内部ではかなり良くやっていた。もし、来年の初めからツノダに代わってハジャーが入ったとしても、9位から15位の間でフィニッシュし続けるなら、またしても、ほとんどポイントを獲得できないドライバーが加わったことになる」

 さらに「ツノダはお世辞にも良いシーズンとは言えないが、状況を踏まえて妥当だったのか、それとも完全な失敗だったのかの判断はつかない」と指摘するミッチェル=マルム氏は、こうも続けている。

「そもそもリアム・ローソンがレッドブルのドライバーとして2戦しか出場できなかったのに、ツノダだけを批判するのはやはり不公平だと思う。純粋な結果だけを見れば、大失敗かもしれないが、そこまで悲惨なシーズンではないようにも思うんだ。個人的には、彼が来年もレッドブルにいられるとは思わない。ただ、ツノダが見せた瞬間的な輝き、1周当たりの走りで、フェルスタッペンのチームメイトとしてはダニエル・リカルド以来、誰よりも迫った事実は明らかに良い兆候だった」

 果たして、角田は自身の希望をかなえられるのか。メキシコGPまでの残り僅かなアピールチャンスをモノにできるかが注目される。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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