ポイント圏から転落した“命取りの12秒”…し烈なメキシコGPで角田裕毅とレッドブル陣営の間に一体何が起きたのか
ポイント圏内からの転落を招くポイントロスにフラストレーションを爆発させた角田(C)Getty Images
結果を掴みたかったレースで失速した。現地時間10月26日に首都メキシコシティのルマノス・ロドリゲス・サーキットでF1の今季第20戦となるメキシコGP決勝が行われ、レッドブルの角田裕毅は11位でフィニッシュ。2戦連続での入賞を逃した。
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今季限りで契約満了となるため、去就騒動が巷を賑わせている角田。レッドブル陣営からも、エースであるマックス・フェルスタッペンのサポートと結果を求められている25歳だが、今GPでは痛恨のタイムロスに泣いた。
勝負が白熱する中でポイント圏内の9番手で迎えた37周目にアクシデントが起きた。
同周に全体で唯一のピットインをしてタイヤ交換を行った角田。ここから一気にギアを上げて上位陣との差を縮めたいところだったが、ピットストップに約12秒も要する陣営のミスが発生。通常2秒でリスタートを切れる場面での停滞は、あまりに痛恨だった。
再びコースインした際には、15番手へと大幅後退。その後に11番手まで浮上したが、10番手となったガブリエル・ボルトレート(ザウバー)との差は縮められず……。10秒以上というあまりにも長いタイムロスが命取りとなった。
ピットストップから再スタートを切った直後の無線で、担当レースエンジニアのリチャード・ウッド氏に「一体何が起こってるんだ!」と不満と無念さが入り混じるシンプルな言葉をぶつけた角田は、レース後のF1公式インタビューでも「確実に奪えたポイントを自分たちで捨てたんだ」と吐露。「チームのためにポイントを獲得する絶好のチャンスがあったけど、ピットストップが長くて、有望だったはずの戦略も崩れた」とフラストレーションを隠そうとしなかった。






