角田裕毅に迫る“審判の時” 残留の瀬戸際にいる男に響く名手ペレスの告白「僕がいた時も状況は、とても過酷だった」
昨シーズンまで、“絶対王者”マックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてF1に参戦していた35歳は、専門メディア『Motosports.com』のイタリア版において「レッドブルで起きたことは、結局、僕にとっては最善のことだったと確信している」と断言。そして、舞台裏においてエースが優遇されるチーム状況を暗にくさすように、こう続けている。
「レッドブルのあらゆるプロジェクトは、彼(フェルスタッペン)のためにある。だから僕がいた時も状況は、とても過酷だった。そしてレッドブルにやってきたドライバー、そして今後やってくるドライバーは、誰もが同じ問題に直面することになるんだ。あのマシンは操るのがとても難しいが、常にフェルスタッペンのスタイルに合わせなければいけないというね」
無論、F1は結果が全ての独特な業界だ。今季の角田のようにポイント喪失を繰り返せば、ある種、冷徹な首脳陣からの求心力が低下するのも無理はない。
それでもフェルスタッペン仕様に開発されたマシンの操舵に加え、強化もエースに主導で実施されていくのは、セカンドドライバーたちにとってはやはり過酷だ。近走で陣営の失態に足を引っ張られている角田もペレスと同様のフラストレーションを抱えているのかもしれない。
いずれにしても、シーズンはあと2戦。角田に生き残る道は残されているだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】何をやっているんだ 角田裕毅にレッドブル陣営が前代未聞の失態 代表が異例謝罪をする騒動が波紋「必要のない悲惨な悪夢」
【関連記事】なぜ陣営の“不可解ミス”は繰り返されるのか 角田裕毅の「不遇」を英記者が糾弾「本当に疑問だ。ドライバーの問題ではない!」
【関連記事】生き残るのは角田裕毅か、ローソンか 混迷深めるレッドブルの来季構想に元F1戦士が持論「すべてにおいてリアムの方が正しい」






