執念のF1残留なるか 「今のレベルに到達できたドライバーはいない」と語る角田裕毅にレッドブル代表が明言した“可能性”は?

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フェルスタッペンを好アシストし、結果も掴んだが…

 同僚のマックス・フェルスタッペンは今GPを制し、ドライバーズランキングトップのランド・ノリス(マクラーレン)に12ポイント差と肉薄。優勝の行方を最終戦にまで持ち込んだ。レッドブルとしては、ここからの1週間はエースの5連覇に注力をする状況となる。

 ただ、エースの上位浮上もアシストした上で、求められた“結果”も手にした角田への評価が軽んじられているわけではない。決勝後に「この結果には本当に満足している。今夜はマクラーレン勢と互角に戦えるまで、どちらのマシンのペースも着実に向上していた」と語ったローラン・メキース代表は、土壇場で意地を見せた日本人ドライバーを称えた。

「アブダビに向けては、ユウキが100%の状態であることが非常に重要になる。今週末の彼は、我々とともに強い週末を過ごした。金曜のFPだって強かったし、スプリントでも力強い走りを見せてくれた。確かにQ1で脱落したが、マックスからたったの0.3秒差だ。予選でマックスから0.3秒差なら満足するドライバーはたくさんいる。だからアブダビでもまた素晴らしい週末を求めたい」

 もっとも、現地時間12月5日から行われるアブダビGPに向けては、何らかのテコ入れがされる可能性もゼロではない。英メディア『The Race』によれば、レッドブル首脳陣は現地時間12月2日に、先延ばしにしてきた来季陣容の最終判断を下すと認めている。メキース代表も「アブダビの注目を乱すものではない」としつつも、「我々は計画を忠実に守る」と公言している。

 となれば、このカタールGPでポイント獲得に至ったのは、十分な評価を与えるにふさわしいのではないか。『The Race』は「ツノダが残留するのかは依然として不透明だ。彼は2026年を前に解雇される可能性がある」と指摘した上で、当人のポジティブな言葉を伝えている。

「今は自分の能力を発揮できていると思う。自分がいるシート(レッドブルのセカンドシート)の中で……、まぁここ数年を振り返ってみても、シーズン中盤で今のレベルに到達できたドライバーはほとんどいないと思う。今は次のレースでマックスを助けることに集中するだけ。ペースは問題なく出ている。このチームのセカンドシートでこれ以上にできることはほとんどない」

 果たして、角田はレッドブル、ひいてはF1生き残りを果たせるのか。まずは来季ラインナップの公表を待ちたい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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