“絶対的本命なし”の新人王争いが面白い 近年稀に見る大混戦の主役は誰か 有力4候補をチェック

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西川は侍ジャパンでも存在感を見せた(C)産経新聞社

 近年稀に見るハイレベルな争いになりそうだ。

 パ・リーグの新人王は11月26日の「NPB AWARDS」で発表の予定。大物ルーキーが期待通りの働きを見せ、2年目以降の選手も多く頭角を現している。絶対的な本命が1人いるというよりは、本命で推したい選手が複数人いる格好だ。本稿では有力候補になりそうな4人の選手を取り上げたい。

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■宗山塁(楽天):遊撃手ながら新人最多の122試合出場

 まずは楽天の宗山塁についてだ。

 昨年のドラフト会議で5球団競合の末、杜の都と縁が結ばれたショートストップ。明治大時代から鳥谷敬(元阪神ほか)以来の大物遊撃手と期待されていた。

 果たして、宗山は開幕から離脱なく1軍に帯同。新人では最多の122試合に出場した。そのうち116試合で遊撃を守り、108試合に先発出場。打率.260、3本塁打をマークし、1年目から主力の働きを見せた。

 順当にいけば、本命のひとりとして挙げて差し支えないだろう。

■渡部聖弥(西武):開幕直後のインパクト&2桁本塁打をマーク

 インパクトの面において宗山を凌ぐのが、西武の渡部聖弥だ。

 大商大からドラフト2位で入団すると、開幕からクリーンアップの一角に定着。いきなり6試合連続安打(うちマルチ安打4度)の猛打で、3・4月の打率は驚異の.435。5月にはプロ初アーチを皮切りに4本塁打を放っている。

 2度の故障離脱がありながら、シーズン通算で12本塁打43打点を記録。61試合で3番、27試合で5番を務め、早くも打線の中核を担ったのはアピールポイントになる。

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