マシンに不満吐露の角田裕毅に「隠れる場所はない」 再びのクラッシュにレッドブル上層部は辛辣評価「彼が置かれた現実だ」
角田の抱いた「不満」は、同僚も同様に持っていた。スプリント予選で6位と低迷したマックス・フェルスタッペンは、「マシンの受ける振動が酷くて、乗り心地にも問題があった。これは僕らが望んでいる状態じゃない」と指摘。「グリップが全くない。中間セクターが機能していないからマシンを曲がらせることができない。それに、リアタイヤも頼りにならないし、かなり貧弱だ」と嘆いた。
一方で上層部からは厳しい声が飛んだ。英衛星放送『Sky Sports』でローラン・メキース代表が「もう彼(角田)に隠れる場所なんてない。セッション内容はあまり良くなかったと思う。走行時間が足りないと自信も失ってしまうし、クリーンなアタックもできなかった」と断言。
また、チームアドバイザーを務めるヘルムート・マルコ博士も「ユウキの走行時間は足りなかったし、(フェルスタッペンとの)タイム差も非常に接近していた」と前置きした上で、次のように論じた。
「ただ、それでも我々はユウキに少なくともSQ2に進出してほしいと思っていた。でも、今日の彼はそうならなかった。それが今の彼の置かれた現実だ」
このサンパウロGPも含めて、泣いても笑っても残り4戦。来季ラインナップ発表を延期する意向を明らかにしているレッドブル首脳陣は、最終的にどのような決断を下すのか。厳しい言葉を受けた角田が絡む構想の行方が注目される。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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