女子ゴルフ界で話題を生む存在感が際立つ菅沼菜々(C)Getty Images
2025年の女子ゴルフ界を振り返る上で、異彩を放った菅沼菜々も忘れられない存在だ。5月の「パナソニックオープンレディース」で自身2年ぶりのツアー優勝を飾る一方で、8月には大阪で開催されたファッションイベント「関西コレクション」に出演。アイドル活動を通じ、ゴルフファンの裾野を広げたいと願う25歳は、「伊藤園レディス」(千葉県・グレートアイランドC、11月14日~16日)で“大バズり”のプレーを見せた。
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大会初日の12番パー3。菅沼のティーショットはピン方向に一直線。そして、ボールはカップを直撃した。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の公式Xが公開した映像では、ギャラリーからは歓声と拍手が沸き起こった。
ところが、ボールはカップの縁に食い込み、一部がグリーン面よりも上に出た状態にあった。そのため、ホールインワン判定とはならず…。競技委員がカップ周辺を修復後、菅沼はわずか数センチのパットを沈め、バーディーどまりとなった。
ゴルフ規則13.2cには「球が、ホールに立てたままの旗竿に寄りかかって止まり、かつ、球の一部がホールの縁より下にある場合、その球はホールインとみなされる」と記述。菅沼のボールは、旗竿に触れておらず、カップインが認められなかった。
JLPGAはXで「まぼろしのホールインワン」と記して紹介。菅沼はバーディーパットを沈めた後は、白い歯を見せていたが、無念さは消えない。ホールアウト後に、引用リポストで「えー なんでダメなん えーえー」と書き込み、涙を流す顔の絵文字を9つ添えた。