60発超え打者の“MVP逸”は史上初 ジャッジとの“20差”に米記者が異論「ローリーの捕手としての価値を軽視するべきではない」
レギュラーシーズン60発を放った選手がMVPを逃すのは、歴史上で初の出来事。そうした背景もあって、得票結果には否定的な意見が目立った。マリナーズの地元紙『Seattle Times』のライアン・デビッシュ記者はジャッジを「ここ数十年で最も攻撃力に優れたシーズンの一つを過ごした」と評しつつも「7月に追った肉離れから復帰してから守備でプレーしたのはわずか15試合しかなかった」と指摘。その上で「捕手として歴史的な数字を残しながら、野球で最も厳しいポジションでプレーすることに伴う多くの責任を受け入れ、肉体的な負担にも耐えた」とローリーを称えた。
「マリナーズを2001年以来2度目のポストシーズン進出に導いたローリーの捕手としての成功に対する価値は数字や指標では測れない。もちろんリーダーシップと存在感も定量化できないが、軽視するべきではないのだ。おそらく他の捕手が超えることが決してないであろうパフォーマンスを披露したにもかかわらず、アメリカン・リーグの最優秀選手賞を受賞するには十分ではなかったようだ」
攻守で特大のインパクトを残し、地区優勝を果たしたマリナーズの勝利にも貢献した。だからこそ、MVPを手に出来なかったという事実に波紋を広がっている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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