二冠王捕手への「低評価」に米記者たちが反発 ジャッジが手にしたMVPの“価値”を問う「到底信じられない。ありえない」

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 先述の“WAR”もアメリカン・リーグにおいてジャッジと「1差」と大差はない。それだけに、ローリーこそふさわしかったのではないかという意見は尽きない。マリナーズの地元紙『Seattle Times』のコラムニストを務めるマイク・ボーレル氏は「マリナーズというチーム状況下で、あれだけの成績を残した捕手が受賞を逃すとは、到底信じがたい。ありえない」と指摘する。

 また、米紙『USA Today』などに執筆するコール・マスグローブ記者は、「30年後、人々は何を覚えているだろうか。アーロン・ジャッジが1シーズンで素晴らしいfWARとWRC+を記録したことか? それとも、カル・ローリーが60発のホームランを打ち、捕手として歴史的に最高のシーズンを送ったことか?」と投げかけ、こう続けた。

「ローリーこそが真のMVPだということは誰もが知っている。MVPは最高の打者に送る賞じゃない、それはハンク・アーロン賞だ。MVPは、最も価値のある選手に与えられるべきだ。カル・ローリーはジャッジより価値のあるポジションを守り、歴史的なシーズンを送り、チームを新たな高みへと導いた」

 捕手として投手陣を支えながら、打者として“歴史”も生んだ。そんなローリーがMVPを逃したという事実を受け止めきれない人々からの反響はしばらく尽きそうにない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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