“本気の米代表”に高まる世界一への機運 大谷翔平の躍動はジャッジWBC参戦の刺激に?「多くの人があの経験を望んでいる」

大谷が異彩を放ったWBC。その檜舞台に立つことを決断したジャッジ。(C)Getty Images
去る4月14日に発表された決定に米球界は華やいだ。ヤンキースの主砲アーロン・ジャッジが、来春に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に米国代表として参戦することを明言したのだ。
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同代表の指揮するマーク・デローサ監督自らがホストを務めるMLB公式ネット局『MLB Network』の番組内で、ジャッジ本人が発表したWBC参戦。過去大会にも出場が囁かれながら、ヤンキースとの契約問題もあって欠場を強いられていたカリスマが、「一つの大きな使命の下で戦えるのは特別な経験になる」と参戦を決めた。それも主将として出るのだから、チームの機運が高まるのは言うまでもない。
決して選手とMLB側の補償問題が緩和されたわけではない。WBCはMLBとは管轄が異なるため、出場選手は別の保険加入を余儀なくされる。23年大会ではクレイトン・カーショー(ドジャース)が、その障壁をクリアできずに大会出場を見送った。
そのため、これまで多くの選手、とりわけ長期契約を結んでいない選手たちが出場を断念してきた。一方で前回大会では、同年オフにFAを控えながら「野球を始めてから今日まで、1位以外目指したことはない。負けていいと思ったことがない」と明言した大谷翔平(現ドジャース)らメジャーリーガーたちが日本代表として参戦。侍ジャパンは激戦を勝ち抜け、瞬く間に世界の頂に立った。