捕手側が成功率61%の高確率で判定覆る 今季から導入の“ABSチャレンジ”が賛否 “晒される”審判に同情論も「観客の前で恥をかかされるのは嫌」

タグ: , 2026/3/31

より正確なジャッジのために導入されたABSチャレンジシステム(C)Getty Images

 MLBが開幕して約1週間――。各試合の激闘はもちろん、さまざまなドラマが球界を賑わせる中で、小さくないトピックとなっているのが、「ABSチャレンジ」という新たな判定システムだ。

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 マイナーとオープン戦での限定的なテスト期間を終え、今季からMLBで本格導入された「ABSチャレンジ」は、ボールやストライクをロボット審判に検証を委ねる最新鋭の判定ルールである。その利用方法には取り決めも設けられ、各チームの打者、投手、捕手のみに1試合2回まで権利を保持。チャレンジが成功すれば回数は減らず、延長戦になった場合は、利用権が残っていた場合には、使い終わった次のイニングから、逆の場合は残っていなければ、突入後から1イニングごと上限1回まで、権利の再獲得ができる。

 この一見すると単純そうなシステムだが、すでに米球界内では反響が拡大。悲喜こもごものドラマを生んでいる。

 その中で自身の判定水準が可視化される審判たちに、ある種の“同情”を唱える声もある。1975年から99年までMLB審判を務めたリッチー・ガルシア氏は、米スポーツ専門局『CBS Sports』などに対して「試合を捌いている審判たちにとって、これほど恥ずかしいことはない。そうだろう? 3万人、4万人、もしくはそれ以上の観客の前で恥をかかされるのは、誰だって嫌だろう」と指摘。

 さらにガルシア氏は、「要するにMLBが言わんとしているのは、『あんたら審判たちのストライクゾーンは信用できないから、野球のことを何も知らないコンピューターオタクたちが操作するシステムを使うぞ』ってことだ。その男たちは物理学の博士号か、一体何の学位を持ってるのか知らないが、とにかくあれこれ測定する役目を担うことになる」と拒否反応を示すように語った。

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