「いつか起こると知っていた」ド軍37歳右腕の9回投入をめぐって、米メディアからも怒りの声「ロバーツがロースターから外さなければファンから絶対的な非難を受ける」
トライネンは一死も奪えず、降板した(C)Getty Images
ドジャースは現地時間10月6日、敵地で行われたフィリーズとの地区シリーズ第2戦に4-3と勝利。2連勝でリーグ優勝決定シリーズ進出に王手をかけた。
【動画】これぞクローザー!佐々木朗希がしびれる場面で見事に抑えたシーン
先発のブレーク・スネルが6回1安打無失点9奪三振と好投。打線も7回二死満塁から途中出場となったウィル・スミスの2点タイムリー、大谷翔平にもタイムリーが飛び出すなど4-1とリードを拡げ、9回を迎えた。
そして3点差で迎えた中、ベンチが投入したのはブレーク・トライネンだった。
レギュラーシーズン終盤に不安定なパフォーマンスが続いていた救援右腕をここで送り込んだが、先頭のアレク・ボームに中前打、続くJ.T.リアルミュートに左翼線へ二塁打を浴び、無死二、三塁のピンチを迎える。
さらにニック・カステラノスにも左翼線へ2点二塁適時打を許し、3-4と3連打であっという間に2点を失った。
無死二塁からアレックス・ベシアにスイッチ、さらに9回二死一、三塁と緊迫の場面で佐々木朗希を投入。1点差というプレッシャーのかかる場面だったが、佐々木はナ・リーグ首位打者のトレイ・ターナーに対し、初球をスプリット、2球目に力強い内角直球で二ゴロに仕留め、ゲームセット。緊迫の場面を2球でしっかり火消しと大役を務め、佐々木の顔にもホッとした表情が浮かんだ。
一方、トライネンの9回起用に関しては試合後にデーブ・ロバーツ監督も右腕がポストシーズンに入ってもしっかり投げてきたことから決断したと説明したが、トライネンの9月は13試合に登板、2勝5敗、防御率8.71と不調だったこともあり、今回の起用には厳しい見方も示されている。
米メディア『Dodgers Way』ではこの試合の内容をリポート。「ドジャースのブルペンは間違いなくポストシーズンに向けてLAの最大の弱点」とした上で、9回の起用に目を向けた。
9回から登板、3連打で2失点となったトライネンに関して「世界中のドジャースファンの敵に変わった」と表現。逆に二死一、三塁で投入、わずか2球で火消しの圧巻投球を示した佐々木朗希に関して「基本的にドジャースのクローザーになった」とした。
一部救援陣の乱調であわや逆転も心配されたシーンについて「ドジャースは歯を食いしばってその試合を勝ち抜いたが」「LAのファンはいつかこのようなことが起こることを知っていた」とも記す。






