「疑問符にあふれている」CY投手スネル合意でもドジャース先発ローテに不安あり?米記者が”利点とリスク”を列挙「スネルのWARを知っているか?」
好調時は素晴らしい結果を残すスネルだが…(C)Getty Images
サンクスギビングデーの休日直前に、米球界を駆け巡ったブレイク・スネルとドジャースの合意のニュース。5年総額1億8200万ドル(約276億6000万円)で、サイ・ヤング賞2度の現役屈指の左腕が世界一軍団に加わった。
【画像】早速報告!サイ・ヤング賞2度を誇る左腕がドジャースの“ユニ姿”に
右肘手術から復帰の大谷翔平、山本由伸、タイラー・グラスノーとの豪華4本柱が完成する。SNSでは早くも「卑怯だ」「ウソだと言ってくれ」など他球団ファンの叫びが飛び交った。
ただ、不安点も決してゼロではない。『CBS Sports』のマット・スナイダー記者が「スネルとの契約がもたらす計り知れない利点と、悲惨なリスク」とのタイトルで、盤石に映る先発ローテーションの不安点を探った。
まずスネルの活躍がシーズンごとに良い時と悪い時と極端なことを指摘。31歳の左腕はレイズ時代の2018年に21勝5敗、防御率1.89で最初のサイ・ヤング賞、パドレス時代の2023年に14勝9敗、防御率2.25で2度目の同賞に輝いた。だが、その2年を除くと2桁勝利にさえ届いていない。「スネルの3番目に高いWARを知っているか?わずか2.2だ」。控えレベルの選手に比べ、どれだけ勝利に貢献できたのかを示す指標WARは、2018年が7.1、2023年が6.2と高い水準を残すものの、それに次ぐ2022年は2.2にとどまる。そのシーズンは8勝10敗、防御率3.38だった。
「規定投球回到達もその2年だけ。それに次ぐのが2017年の129回1/3だった」とはまったシーズンは輝くものの、安定感には欠ける点を見逃さなかった。