「伝説になりつつある」“大舞台に強い男”が示した貫禄の完投 米メディアも称賛する山本由伸の“静寂のマウンド”「幽霊のように静まり返らせた」
圧巻のピッチングを見せた山本への賛辞が止まない(C)Getty Images
ワールドシリーズ連覇を目指すドジャースは、ブルージェイズを相手に初戦を落として迎えた第2戦、先発の山本由伸が貫録の投球を見せ、5-1で初白星を掴んだ。山本は今季のポストシーズン、2戦連続となる完投勝利。9回105球、被安打4、奪三振8、4回以降をパーフェクトに抑える圧巻の投球だった。
【動画】WSで対決!山本由伸がゲレロJr.からカーブで空振り三振を奪うシーン
立ち上がりこそ連打を許すなどランナーを溜める場面も続き、3回には犠牲フライで1点を失うも、4回を6球で3者凡退に退けると、以降もブルージェイズ打線を封じた。打たせて取る投球で球数もセーブしながら、8回では3つの奪三振も記録。球威、キレ、制球も衰えず、任されたマウンドを最後まで投げ抜き、エースとしての役割を果たした。
タイトルが懸かるポストシーズン、抜群の安定感を発揮する山本のパフォーマンスは、現地メディアでも大きく取り上げており、スポーツサイト『The Sporting News』は日本人右腕の活躍ぶりに対し、「ワールドシリーズの伝説になりつつある」などと評しながら賛辞を送っている。
同メディアは、山本のメジャーでの2シーズンを振り返り、「彼の真価が輝くのはポストシーズンだ。ヤマモトはすでに“大舞台に強い男”としての評価を確立しつつあり、その存在感はずば抜けている」などと指摘。山本の“代表的なポストシーンの瞬間”として、「すでにいくつもの名場面を作っている。中でも際立つのが、ナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)でのブルワーズ戦。わずか3安打に抑える完投勝利を記録し、2017年のジャスティン・バーランダー以来となるポストシーズン完投を達成した投手となった」と前回登板のピッチングを挙げている。






