「流石に残酷だ」満身創痍の大谷翔平をなぜ先発登板? 総力戦のWSで生じたロバーツ采配に波紋「無駄なギャンブルだった」

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降板を告げにマウンドへと歩み寄るロバーツ監督に目線をやる大谷(C)Getty Images

 マウンド上でガクッとうなだれる姿が状態の深刻さを物語っていた。

 現地時間11月1日にカナダ・トロントで行われているブルージェイズとのワールドシリーズ第7戦で、ドジャースの大谷翔平は「1番投手兼指名打者」で先発登板。2回途中(51球)を投げ、5安打、3奪三振、3失点で無念の降板となった。

【動画】大谷翔平がガックリ…ビシェットに浴びた先制3ランのシーン

 点滴治療を受けながら7回途中までに93球を投げた第4戦から中3日でマウンドに立った大谷。デーブ・ロバーツ監督曰く「先発で行く」と本人が志願しての先発だったが、やはり満身創痍の状態で苦しい内容に終始した。

 初回、2回は走者を出しながらも相手の拙攻にも助けられ、なんとか無失点で切り抜けていた大谷だったが、3回に崩れた。先頭のジョージ・スプリンガーを左前打で出塁されると、1死二塁となって迎えたブラディミール・ゲレーロJr.の打席で暴投。ここで申告敬遠で1死一、三塁とするも、迎えた4番ボー・ビシェットに初球の甘く入ったスライダーを捉えられて先制の3ランを打たれた。

 ビシェットのホームランを見送り、珍しく両ひざに手をつきながらうなだれた。平均球速も平均球速92.7マイル(約149.1キロ)と通常時より落ち込み、制球も定まらない状態では、強打のブルージェイズ打線を相手にするのは無理がったのかもしれない。

 そうした中で今季初の中3日登板を決めたロバーツ監督をはじめとする首脳陣の判断には厳しい意見が噴出した。

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