「完全に打ちのめされた」痛恨3ランから歓喜の瞬間へ 日本人エースが見せた底力「由伸が世界一」

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WSで敵地3勝を挙げた山本の奮闘に大谷も賛辞を贈った(C)Getty Images

 ワールドシリーズ第7戦、ドジャースの先発マウンドを託された大谷翔平は、2回まで無失点で切り抜けたものの、3イニング目にブルージェイズ打線に捕まった。ランナー2人を置き、ボー・ビシェットに痛恨の3点本塁打を献上。痛恨の被弾の後、交代が告げられ、マウンドを降りた。

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 大谷のピッチングへの評価、さらに打たれた後の表情を、米メディア『LARRY BROWN SPORTS』が大きく報じている。

 この日の序盤での降板により、同メディアは「ドジャースのファンが期待していたような『夢のような登板』にはならなかった」と振り返っており、その上で、「3回に打線が一巡したところでブルージェイズが一気に試合を動かした」とレポート。そのうえで、「この3ランを浴びたオオタニは、完全に打ちのめされた様子だった。打球がスタンドへと吸い込まれていくのを見つめながら、うなだれるように頭を下げた」と伝えた。

 しかし、ドジャースはそこから粘りを見せた。リリーフ陣が踏ん張り、打線が9回に追いつくと、延長11回二死からウィル・スミスが勝ち越しのソロを放ち、ついに試合をひっくり返した。

 その裏、マウンドを託されたのは山本由伸だった。4-4で迎えた9回途中、サヨナラのピンチで救援登板。死球で満塁の危機を招きながらも冷静に後続を断ち切った。続く10回は三者凡退。11回も一死一、三塁の場面でアレハンドロ・カークを遊ゴロ併殺に仕留め、最後のアウトを奪った。2回2/3を無失点に抑える圧巻のリリーフで、日本人投手として初のワールドシリーズMVPに輝いた。

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