金メダルに涙 “性別騒動”で渦中の女子ボクサーが“誹謗中傷”の非道さを訴え「攻撃は本当に酷かった。いじめはやめて」【パリ五輪】
勝利に充実した表情を浮かべるケリフ。(C)Getty Images
笑顔と涙が入り混じる勝利となった。
現地時間8月9日、パリ五輪のボクシング女子66キロ級決勝が行われ、イマネ・ケリフ(アルジェリア)が楊柳(中国)と対戦。5-0とフルマークでの判定勝ちを収め、見事に金メダルを手にした。
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相手は同階級の世界選手権覇者だったが、ケリフは初回から強烈な右ストレートなどを当てるなど、積極果敢なパフォーマンスを披露。楊柳が前に出た最終回も相手をいなしつつ、的確にパンチを当てて、ポイントを落とさなかった。
今もケリフは性別を巡る騒動の渦中にいる。国際ボクシング協会(IBA)が主催した昨年の世界選手権では性別適格検査で不合格となり、今大会期間中も同団体から「男性」と指摘された。
パリ五輪出場を巡っては、ボクシング競技の統括組織である国際オリンピック委員会(IOC)が「科学的根拠がある」と認可。「女性」としての参加を認められたが、自身の性別を巡ってインターネットで誹謗中傷が相次いでいた。
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