「あえて教えない。観続ける」オリックスが”日本一の個性派集団”になった理由

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 山本由伸のやり投げ投法を変えさせることはしなかったオリックス。矢のようなキットを使いトレーニングを行う調整法にも彼の長所を伸ばすことを最大限に考えメスを入れなかった。その結果、宮城、宇田川、山崎颯一郎(24)ら続々と若手が台頭し、気が付けば日本一の投手王国となった。野手も宗佑磨(26)、紅林弘太郎(21)らが台頭し、二軍でプレーしていた選手らが続々と一軍に上がってくるようになった。そして、どの選手も自らの特徴、独特のスタイルを持っていて観ていて非常に楽しいのである。

”教えず、まずは敢えて観る、見る“

 オリックス独特の指導法が開花し、選手の成長速度が一気に早まった。指導する側に首脳陣は時には我慢も必要であろう。教えたい…そこを敢えてまだ我慢する。ストロングポイントを伸ばす。そこを伸ばすために我慢する。このルールは簡単に見えて簡単ではない。

 吉田正尚(29)がボストンレッドソックスへ、移籍し入れ替わるように森友哉(27)らが加入した。投手力をはじめ、戦力はもちろん優勝候補の一角と言えるオリックス。今季はまたどんな選手が出てくるのか。また、その選手の特徴がどんなものなのか。ストロングポイントはどこなのか。この観点からオリックス・バファローズを観てみるのも楽しみのひとつだ。





文・田中大貴 (たなか・だいき)

1980年4月28日、兵庫県小野市生まれ。小野高では2年から4番で打線の主軸を担った。巨人で活躍した高橋由伸氏にあこがれてか慶應義塾大学へ。4年春に3本塁打でタイトルを獲得。フジテレビ入社後は主に報道・情報番組とスポーツを担当。「とくダネ!」「すぽると!」ではバンクーバー五輪、第2回WBC、北京五輪野球アジア予選、リオ五輪キャスターなど様々なスポーツイベントを現地からリポートした。

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