ますます混沌化してきた捕手FAの行方 現れた「第4の捕手」の存在 ”課題”も浮上

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 その甲斐を狙うとされるのが、常勝軍団の巨人だ。4季ぶりのリーグ優勝を果たすもCSファイナルSではDeNAに敗れた。

 今季は昨年まで主戦捕手を務めた大城卓三に加え、岸田行倫、小林誠司の3捕手併用制を選択。それぞれの捕手の持ち味もあったが、正捕手固定とは至らなかったことでリード、打撃など総合力の高い甲斐が仮にFA宣言となれば、獲得交渉に臨むと見られている。

 そして正捕手流出の可能性があるソフトバンクではまず甲斐の残留交渉に全力を注ぐとする中、仮に流出となれば、FA市場に出る他球団の正捕手にターゲットを絞ることに。

 ここでリンクしてくるのが、FA宣言を行うことが確実となった木下、また巨人の大城、阪神の坂本誠志郎もFAイヤーを迎えているとあってそれぞれの選手の去就判断が注目される。捕手FAにおいては仮に全員が宣言すれば、異例の4捕手が市場に出そろうことになり、実質トレードのような動きとなることも注目されている。

 扇の要といわれる捕手は稀少ポジションとして知られ、一人前になるまでに時間がかかるとされる。各球団、若手捕手の成長を見守る意味でも実績のあるベテラン捕手は欲しいところでもある。

 ただ木下においては「強打の捕手」として知られてきたが、21年にキャリアハイの打率「.270」、11本塁打、43打点をマークした後は今季は74試合で打率「.228」、3本塁打、9打点と落ち込み気味。リード、肩においても全盛期の勢いを感じさせないとあって、どこまで求められるかは未知数の部分もありそうだ。

 いずれにせよ13日までが締め切り期限、14日に公示され、15日から所属球団に加えて、他球団との交渉がスタートする。今週からいよいよFA戦線が本格化することで、各選手の動向にも一層、注目が高まる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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