日本も油断は禁物 台湾が躓いた“第2先発への継投策” 裏目に出た采配に国内で疑問の声「もう後退の余地を失った」【WBC】
出鼻をくじかれ、あっという間に先制点を許したチェン・ボーユー(C)Getty Images
3月5日に東京ドームで迎えたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の開幕カードは、0-3で豪州が台湾に完勝。準々決勝ラウンド進出に向けて弾みをつけた。
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明暗を分けたのは、継投策だった。スコアレスで迎えた5回裏、台湾は先発のシュー・ルオシーを下げ、“第2先発”として控えていたチェン・ボーユーを起用。しかし、この交代策は実らなかった。パイレーツ傘下3A球団でプレーする24歳は、制球が定まらずに先頭打者を死球で歩かせると、続く7番ロビー・パーキンスにど真ん中に入った146キロの4シームを捉えられて右中間席へと突き刺さる2ラン本塁打を献上した。その後は無失点で切り抜けたものの、ここでの失点はゲーム展開を考えても痛恨だった。
今オフにソフトバンクと3年15億円の大型契約を締結した台湾球界の“至宝”シュー・ルオシーの内容が悪かったわけではない。4回終了時点で、被安打2、3奪三振、しかも無失点と抑えていた右腕は、球数も53。1次ラウンドの球数制限(65球)まで12球を残していた。ゆえに若きエースを続投させる判断もできた。
だが、台湾ベンチは相手打線が2巡目に入る前に、「球速などを見て交代がベスト」(ツェン・ハオジュ監督談)と判断。思い切った継投策に踏み切ったわけだが、全てが裏目に出た。
結果論ではある。しかし、強豪ひしめく1次ラウンドにおいて高い授業料とも言える采配は、台湾メディアでも疑問視されている。地元メディア『NOWnews』で解説を務めた元台湾代表のファン・チュンイー(黄忠儀)氏は、「野球は予測不可能のスポーツだが、リスクを最小限に抑える努力はすべきだ。問題が起きた時に、選手の緊張をいかにコントロールするかはコーチの手腕が問われるところだ」と、ベンチで静観していた首脳陣に苦言を呈した。







