柔道団体決勝で批判集めた"疑惑のルーレット"実際の選手の気持ちは?「やりたい気持ちはありました」
阿部は、勝てば日本の金メダルが決まる第5戦に1階級上の73キロ級で臨み、同級銀メダルのジョアンバンジャマン・ガバと延長戦を含め約9分の死闘をくり広げた。
この試合では阿部が階級が上のガバに対して積極的に攻めながら、一方のガバは技がかけられず、終始逃げの姿勢となった。ガバに対し、指導が2つ与えられるも、阿部の勝利となる「3つ目の指導」が与えられなかったことも話題を呼んだ。
この試合に関して阿部は「ここ最近で一番きつかったか、東京(五輪)が終わってから一番きつかったと思います」としながら、「階級が上ということもあって、投げたと思っても決まってない。いつもの66キロの相手とやって決まったなって技で投げきれていない」と階級が上の選手と戦う難しさも赤裸々に明かした。
今回のパリ五輪柔道をめぐっては「不可解判定」「偽装攻撃」「指導3つ」など、柔道にまつわるキーワードが連日SNS上で取り上げられるなど、多くの人々の目を引いた。
日本は個人戦で男女あわせて3個の金メダル、出場国別では最も多かったが、東京五輪の9個からは大きく減少した。日本の国技である柔道が「JUDO」として、世界のアスリートが技を磨く中で今後いかに進化していくのか。今後も注目を集めそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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