「けっこうヤバイ」阿部一二三がパリ五輪で批判殺到の“疑惑のルーレット”に持論「次からちゃんと選手によるクジ引きとかに」
斉藤とリネールの決戦開催を決めたルーレットは大きな物議を醸した。(C)Getty Images
世界で論争を巻き起こした“革新技術”には、当事者となった名手も思うところがあったようだ。
8月14日、日本テレビ系バラエティ番組「くりぃむしちゅーの!THEレジェンド パリ五輪メダリスト大集合SP」が放送され、日本中を感動の渦に巻いたオリンピアンたちが続々と出演。男子66キロ級で五輪連覇を果たした阿部一二三が、男女混合団体決勝で採用された「デジタルルーレット」に持論を語った。
【関連記事】国際柔道連盟のSNSも“炎上”…日本戦で物議の”無作為ルーレット”批判に仏紙は反論「運命がフランスを選んだ」【パリ五輪】
日本でも大きな波紋を呼び、物議を醸したルーレットだった。
2点を先行した日本が追い上げられ、3-3でゴールデンスコア方式の代表戦へと突入した男女混合団体決勝。この運命の大一番を決める際に用いられたのが、「デジタルルーレット」だった。
試合で実施される階級を決めるデジタル抽選で決められ、その模様が大型ビジョンに表記されるのだが、数字は「+90Kg」のところでピタリ。フランスにとっては今大会の100キロ超級で3度目の金メダルに輝いた英雄テディ・リネールの出場が決まった瞬間でもあり、会場は熱狂の坩堝と化した。
開催国にとってはこれ以上ないベストな形となったのは言うまでもなかった。実際、団体戦で2度目の対戦となった斉藤立は必死に食い下がったが、最後は大内刈りで一本負けを喫している。