壮絶減量後の100グラム超過は夏場と過密日程のせい? インド女子選手の弁護人が異論主張「極めて微々たるもの」【パリ五輪】

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 そうした中で陣営は計量に問題があったのではないかと主張。国際オリンピック連盟と、同競技の統括団体であった世界レスリング連合を控訴。スポーツ仲裁裁判所(CAS)を通じて、失格処分の撤回と銀メダル以上の付与を求めている。

 失意のビネシュ本人はいまだ公の場で発言をしていないものの、すでに彼女の弁護人は主張を展開。今回の超過が「今回の超過数がアスリート体重の0.1~0.2%程度と極めて微々たるもの」と断言。その上で問題が、1日3試合という過密日程と運営にあったのではないかと異論を唱えた。

「100グラムの超過は夏場に人体が膨張することを考えれば簡単に起こり得る。それは生存のために人体がより多くの水分を保持するようにするからだ。すでに科学的に証明されている。また、1日に3回試合も行ったため、筋肉量が増加したためとも考えられる。それほど過酷な競技のために健康を維持しなければならず、競技終了直後に食事を摂取しなければならなかったことも原因となった可能性がある」

 いずれも他選手がルールを順守し、超過ミスを犯していない以上、厳しい主張という感は否めない。果たして、こうした主張を受けてCASはいかなる判断を下すのか。いずれにしても、ビネシュの失格騒動はしばらく余波が続きそうな情勢である。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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