米国内では「負け組」の評価も…なぜド軍は地味なトレード補強に終始した? GMが告白した“狙い”「我々は才能に恵まれた集団」
もっとも、球団幹部にとっては明確な意図がある。トレード市場が締め切りを迎えた直後、「かなりシンプルで、目立たないトレード最終日だった」と記した日刊紙『Los Angeles Times』など複数の米メディアの取材に応じたブランドン・ゴームズGMは、「このグループには本当にタレントがいる」と力説。一連の補強動静を次のように総括している。
「今年に入ってから、我々はこれまでで最も才能豊かなメンバー構成が出来たと感じていた。もちろん、今も(ナショナル・リーグ西地区で)首位に立っているが、まだ最高の野球をプレーしたとは思っていない。
そのためには、何人かの先発投手が(故障から)戻ってきた上で、新たな選手を加え、今いる選手たちがポテンシャルを発揮すれば、このチームは依然として非常に強力なチームだと言える。そして、私たちの目標は、シーズン開始時と何ら変わっていない」
8月中の戦線復帰が見込まれるブレイク・スネルと佐々木朗希など、豊富にいる現有戦力に賭ける選択をしたドジャース。その決断をしたゴームズGMは、こうも続けている。
「我々は、常に、今いるメンバーと私たちが求めるニーズがどのように調和するかを重視している。非常にハイレベルな才能を持つ選手たちで臨んだ今シーズンは、エヴァン(フィリップス)を失ったことを除けば、その状況に大きな変化はない。このチームは非常に才能に恵まれた集団であり、選手たちが通常のコンディションを取り戻し、踏み出せるようになれば、10月も戦い抜ける絶好のポジションにあると感じている」
果たして、首脳陣の決断はいかに作用するのか。ワールドシリーズ連覇を目指すドジャースの戦いから目が離せない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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