日米で話題沸騰 今永昇太はなぜ4回ノーヒットで降板したのか 見えた"予兆" 日米で異なる「背景」も
今永にしても1点をリードして迎えた4回は先頭のテオスカー・ヘルナンデスにフルカウントから四球を与え、一死一塁から再びマックス・マンシーを追い込みながらも四球。二死一、三塁と一打逆転のピンチを迎えるシーンもあった。この時点でベンチはブルペンとやり取りしており、マイケル・コンフォートを左飛に打ち取って、この回も無失点に抑えたが、得点シーンにつながるかは紙一重だった。
今回の東京シリーズではドジャースではムーキー・ベッツが体調不良で帰国、フレディ・フリーマンも左わき腹痛のため、試合直前にスタメン回避とアクシデントに見舞われている。通常の開幕より早い時期に投げていること、日米の移動など含め、体にも負荷がかかっていることを考慮すれば、指揮官がストップをかけた点に対し、米メディアからも理解を示す声もあがっている。
メジャーのチームトップにおいては常に選手のコンディション管理と勝利を両立させる難問を抱えている。今回の今永の降板も長いシーズンを終わったときに答え合わせができるかもしれない。
いずれにせよ、ルーキーイヤーで15勝3敗、防御率2・91の圧巻のパフォーマンスを残した今永のメジャー2年目のシーズンが幕をあけた。「投げる哲学者」ともいわれる左腕が今季は経験を生かして、どんな成長を見せてくれるのか。引き続き、注目の存在となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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