【中日】実質DeNAとの“交換トレード” 新たに加わったユーティリティへの期待は?新外国人獲得、現役ドラフト結果に寄せて
今年で4回目となった現役ドラフト。中日はDeNAの内野手・知野を獲得している。
知野はBCリーグ・新潟から入団して、今季で7年目のシーズンが終了。1999年の早生まれ(2月16日生)で、DeNAでは牧秀悟や山本祐大らと同級生。中日では細川成也、藤嶋健人らが同い年にあたる。182センチ85キロの堂々たる体格で、ダイナミックなプレーが持ち味の内野手。二遊間を中心に、内野・外野問わずユーティリティに守れる。
キャリアハイは2023年で、39試合に出場して2本塁打。巨人・井上温大から代打逆転満塁ホームランもマークしている。また、盗塁は通算4個と少ないが、走塁のうまさも度々クローズアップされている。
新天地では持ち前のユーティリティ性を活かして、チームの足りないピースにハマると良い。代打・代走だけでなく、途中から守備に入って打席に立つパターンもあるか。もちろん、現役ドラフトの「先輩」細川のように、打撃開花をきっかけにポジションを奪うことも期待したい。
最後に、DeNAへ去る濱についても触れたい。
濱は独立リーグ・福井から入団し、今季で3年目のシーズンが終了。いわゆる「ミレニアム世代」のひとりで、「スーパー中学生」として中学時代から名を知られていた。アマ時代は内野手だったが、プロでは外野手に専念。守備範囲の広さと遠投125メートルの強肩を見せつけてきた。
2年間はファームで力をつけ、3年目の今季にようやく一軍の舞台へ。初安打初打点は5月20日のDeNA戦、横浜スタジアムでのこと。アンソニー・ケイから右翼へ運んでいる。
DeNAの外野陣といえば、長年センターを守った桑原将志が西武へFA移籍。蝦名達夫や梶原昂希、度会隆輝など、20代中盤の選手がレギュラーを獲得しようと鎬を削っている。おそらく濱もこの競争に加わるものと見られ、自らの武器を存分に発揮してもらいたい。
そして、持ち前の明るさはきっとベイスターズファンにも受け入れられるはず。「デスターシャ」はされたくないけれど、元気な姿を竜党の前でも見せてくれたら嬉しい。
[文:尾張はじめ]
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