森保ジャパンにとって“最高の腕試し”の機会となるか W杯前に競争が激化するイングランド代表の「現状」とは?
名手アレクサンダー=アーノルドもポジション争いではライバルの後塵を拝している(C)Getty Images
来る3月31日(現地時間)に貴重な強化の場として“サムライブルー”との対戦を控えるイングランド代表。現地時間3月20日には、この3月の代表シリーズにおけるメンバー35名を発表し、国内での関心も高まっている。
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60年ぶりの世界制覇を目指すワールドカップまで残り約3か月。着実に準備期間が削られ、最終メンバーの選考や戦術がいよいよ最終フェーズとなる中で、イングランドのトーマス・トゥヘル監督は「新たなグループ、新たな組み合わせで日本戦に臨むことになる」と明言。さらに「選手たちが出場権を争う最後のチャンスでもある」とチーム内での競争を促している。
舞台は、ウェンブリー・スタジアム。数多のドラマが生まれたイングランド・サッカー界の“聖地”。親善試合と言えども、選手たちにかかるプレッシャーは相当だ。ましてや、「ラストチャンス」との発破を指揮官からかけられれば、いわゆる本気モードにならざるを得ないのではないか。
そうした中で、国内メディアでも日本戦への関心が高まっている。英紙『The Guardian』は、「日本との親善試合は、米国での最終調整を行う前に、様々な試みやテストを試行できる最後のチャンスだ」と断言。その上で2016年12月から約8年も続いた前監督のギャレス・サウスゲート体制を「スター選手重視の罠にはまり、まとまりのないスター選手の寄せ集めのようになった」と回想し、トゥヘル体制のチームが置かれた現状を次のように分析している。
「トゥヘルは、特定の個人よりもチームバランスを優先するという姿勢を一貫して貫いてきた。彼がモットーにしているのは、より優れた選手や好調な選手を選ぶのではなく、彼自身が考える戦術的な役割に最も適した選手を選ぶことだ。それが彼の信条であり、その戦術的なビジョンの明確さこそが、彼自身、そして今のイングランド代表の最大の強みと言えるだろう」
より戦術面の機能性を重視し、選手編成も行っているトゥヘル。そんなドイツ人の智将が率いるチームにあって、「最大の懸念はサイドバックにある」という。今回のメンバーからは、右SBのレギュラー格だったトレント・アレクサンダー=アーノルドが外れている。レアル・マドリーに所属する彼でさえも、出場機会に恵まれていない現状から、厳しい立場に置かれるという事実は「スターを重視しない」というトゥヘル・イングランドの“色”を物語っていると言えよう。







