また“Xポーズ”…性別騒動の台湾ボクサーに敗れた相手が侮辱行為 繰り返される問題抗議に愕然「勝利が台無しに」【パリ五輪】
準々決勝でもリン・ユーチンに敗れたスベトラーナ・スタネバ(ブルガリア)が同じパフォーマンスをリング上で披露。小さくない波紋を呼んでいたが、それがふたたび繰り返された。
フルマークでの敗戦の腹いせか。試合後にコメントを求められたユルドゥズカフラマンは、「ノーコメント」とキッパリ。「決勝に進めなかったのか残念」と悔しさを漏らすにとどまった。
ただ、五輪で繰り返された侮辱的な行為は海外メディアもクローズアップ。米紙『New York Post』は「リン・ユーチンの勝利の瞬間を台無しにした」と指摘。さらに英紙『Daily Mail』も「ユルドゥズカフラマンは先にリングロープを広げ、ユーティンに敬意を表しているように見えた。なぜこんなことをしたのか」とXポーズを断じた。
もっとも、リン・ユーチンは意に介さない。台湾のニュースサイト『Focus Taiwan』などが報じたところによれば、試合後に相手の問題行動について問われた28歳は「彼女は敬意を持って結果を受け入れていたと信じている。そうじゃなきゃ、あそこでロープに座ろうとしない」とコメント。さらに「彼女は素晴らしい試合を見せてくれた」と振り返っている。こうしたメンタルの強さも決勝進出の要因と言えよう。
なお、激闘を制したリン・ユーチンは、現地時間8月10日に金メダルをかけてユリア・セレメタ(ポーランド)と対戦する。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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