決して「冷酷」ではない? ド軍が高年俸の元守護神を自由契約にした背景にある“温情”「彼と家族にとって最善の選択」
ドジャースから自由契約となったフィリップス(C)Getty Images
かつて世界一に貢献した守護神も“コストカット”の対象となった。
現地時間11月21日、ドジャースは、2024年のワールドシリーズ制覇に貢献したエバン・フィリップスをノンテンダーFA(自由契約)にしたと、米スポーツ専門局『ESPN』をはじめとする複数メディアが報じた。
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契約社会にあるMLBにおいては、チームのために鉄腕を振るってきた31歳もシビアに評価される。フィリップスはドジャースで22年から3連続で60試合以上に登板。セットアッパーからクローザーと試合終盤を締める役割も任され、ブルペンの貴重な人材となっていた。
しかし、今年4月にキャッチボール中に右前腕に痛みを抱え、負傷者リスト入り(IL)。一度は戦列復帰の見通しが立ったものの、5月中旬に再び離脱。6月に右肘へのトミー・ジョン手術を執行し、来季開幕にも間に合わない見込みとなっていた。
もっとも、25年シーズンのドジャースはブルペン陣が崩壊。今オフもリリーバーたちの整備が急務な情勢となっていた。そうした中でフィリップスを切ったのは、あくまで年俸調停額610万ドル(約9億5400万円)のコストを抑えようとした結果と思われる。
たしかに世界一の功労者となった元守護神を切った動きは小さくない衝撃も生んだ。しかし、ロースター枠の調整、そして選手に選択の自由を与える意味でも現実的な決断とも言える。ドジャースの専門メディア『Dodgers Nation』は「何度も何度も話し合いを重ねてきた」というアンドリュー・フリードマン編成本部長のコメントを伝えている。






