中国サッカー界が“壊滅”したワケ 元代表監督カンナバーロが告白「中国はサウジアラビアのようになれた」
まさに中国サッカー界の“黄金期”に現場で携わってきた。ゆえに国際的な影響力を失った現状にはカンナバーロも思うところがある。現地10月18日に母国のサッカー専門サイト『Calcio Mercato』の取材に応じたレジェンドは、「中国にはサッカーを発展させるための良い計画を持っていた。しかし、2つの理由によってすべては止まった」と断じた。
「1つ目はU-23政策というルールだ。若手にチャンスを与えるために各クラブが毎試合最低でも1名のU-23の選手を出場させるというものだったが、たった2分で当該選手を交代させる監督が続出したんだ。
そして、コロナウイルスだ。あの世界的に蔓延したウイルスによって、中国はほとんどすべてのクラブが壊滅状態になった。私が率いたクラブもほとんどまとまな練習が組めない状況を余儀なくされた。もしも、コロナウイルスがなければ、中国サッカーは新たなレベルに到達できていたかもしれない。それこそ今のサウジアラビアのようにね」
伝統あるイタリアの“カルチョ”を知る名手も惜しんだ可能性を秘めていた中国サッカー界。彼らが再生する兆しは現時点では見られない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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