波紋を呼んだ段ボールベッドをなぜ採用? 選手村に再設置された“背景”「問題になったのは理解している。だが――」【パリ五輪】
一部の選手団が破壊する動画をSNSで公開し、使用方法が波紋も呼んだ。そんな物議を醸した段ボールベッドをなぜパリ五輪で再び採用する運びとなったのか。
その疑問に切り込んだ米メディア『News Nation』は、「なぜパリでも段ボールベッドは使われるのか」と銘打った記事を掲載。その中で「東京オリンピック以降でこのベッドが大いに盛り上がっていることは承知している」という大会組織委員会のコメントを伝えている。
「問題になったことは我々も理解している。だが、今回のオリンピックとパラリンピック選手村に同じベッドを選んだのは、環境への影響を最小限に抑えるためだ。そして大会の短い期間中に使用されたすべての道具に再利用するという、より広範な目標にも結び付いている」
選手の健康管理はもちろん求められる。だが、大会を運営する側は、あくまで今回の目標である「史上最も環境にやさしい大会」を目指すべく、再利用が可能になる段ボールベッドを高く評価したようである。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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