酷暑がどう影響? 選手村の“エアコン未設置”に米関係者らが異論! パリ市長は「人類の生存について考える」と主張【パリ五輪】
早々と「史上最も環境にやさしい大会」という目論見は崩れた形となった。こうした各国の動静を受け、パリ市長のアンヌ・イダルゴ氏も「私はアスリートが快適な環境を望むことを大いに尊重しているが、人類の生存についてもっと考えている」と公言。環境問題を重視する考えを示していた。
だが、エアコン導入を決めた代表チームの首脳陣からは「当然」と言わんばかりの指摘が飛んでいる。米版『Yahoo! Sports』の取材に応じた米オリンピック・パラリンピック委員会のサラ・ハーシュランドCEOは「一貫性と予測可能性な状況がパフォーマンスにとって重要」と指摘。「選手たちとの話し合いの中で、これ(エアコン導入)は非常に優先度の高い事項でした。彼らはパフォーマンスにとって、慣れ親しんだ状況が重要と感じていた」と論じた。
また、同メディアの取材に応じたオーストラリアのオリンピック委員会は「理由は最高のパフォーマンスを出すために必要だから」と明言。同じくブラジルのオリンピック委員会は「数回のミーティングを行った後に、我々はエアコンを借りずに理想的な休息と回復の条件を保証する方法はないと理解した」と指摘した。
さまざまな意見が飛び交っている選手村のエアコン未設置。その問題に対する余波は、大会が始まることでより大きくなりそうな気配だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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