阪神を上回る9安打も2得点、継投も裏目に出た中日に球界OBは「基本は一つのアウトを取ること」「踏み込んでスイングしていない」と厳しい指摘
立浪監督は2回のチャンスで投手・涌井に代打を送ったが奏功しなかった(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
セ・リーグ最下位の中日は9月5日、バンテリンドームで首位阪神と対戦し、2-8で敗れた。初回から守備のエラーも絡み3点を許し、4回までで8失点、打線も9安打を放つも2点を返すのみと、繋がりを欠いた。阪神はこの日の勝利で優勝マジックを「14」としている。
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中日は先発の涌井秀章が初回、先頭の森下翔太、中野拓夢の2人に連続安打を許し1点を奪われると、その後は連続四球、さらにノイジーのセカンドへの打球を村松開人が後逸するという、嫌な形で追加点を献上。さらに犠牲フライで3点目を奪われる等、苦しい立ち上がりとなった。
涌井は2イニング目は0点に抑えており、その後、3回から2番手としてマウンドに上った上田洸太朗が5回までの3イニングを任されるも5失点、継投が裏目に出る結果となった。
中日打線も、阪神先発の西勇輝に対し、7回まで2得点に抑えられるなど沈黙。本拠地でのカード初戦、良いところなく敗れている。西勇は6月27日以来となる、6勝目を手にした。
試合序盤からリードを許すなど、終始、首位チームとの差が表れる形となったこの日の中日の戦いぶりには、球界OBからも厳しいコメントが寄せられている。
現役時、阪急、オリックスなどで主力投手として活躍し、指導者としても多くの球団の投手コーチを歴任した佐藤義則氏がYouTubeチャンネル『佐藤義則チャンネル』を9月6日に更新し、試合を振り返った。
佐藤氏は初回から四球でランナーを出した涌井に対し、「バッターと勝負できていない。大山、佐藤への四球は、打たれたくないというピッチングにみえた」と印象を語っている。