【日本ハム】今季現れたシンデレラボーイ 1軍出場なしから大ブレイクを果たした23歳外野手の来季に期待「ロマンしか感じない」
その後も調子を落とすことなくコンスタントに結果を残すと、プラスワン投票で夏の球宴にも初選出された。後半戦においてもすっかり打線には欠かせない存在となり、スタメンに定着していった。
そして9月4日、敵地で行われたソフトバンク戦では2-5の9回、同点に追いつき、なおも二死二塁で打席が回ってきた。代わった岩井俊介の直球を左前へ運び、決勝タイムリーをマーク。チームの大逆転劇に貢献し、ここまでの歩みを振り返って、塁上では涙する場面も印象的だった。
持ち前のスケールの大きさとパンチ力で打線を支え、チーム6年ぶりのクライマックスシリーズ進出に導く立役者の一人となった。出場97試合で打率「.287」、9本塁打、39打点と、昨季まで1軍出場経験なしとは思えないブレイクぶりで、一気にその名を野球ファンに知らしめた。
打撃では十分な力を示した水谷だが、レギュラー定着へ向け課題とされるのは守備面にもある。スタメン出場した試合でも終盤には守備固めで交代させられる場面が目立った。
シーズン2位から、チームとしてV奪回を目指す来季に向けては走攻守、すべてでレベルアップが求められる。シンデレラボーイには日本ハムファンの間からも「ロマンしか感じない」など、応援の声が多く上がっている。来季はどんな規格外の活躍を見せてくれるのか。今から楽しみにしたいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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