【プロ野球前半戦通信簿/セ・リーグ編】首位独走の藤川阪神は“穴なし”で最高評価 気になる他5球団へのジャッジは?

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主砲・村上宗隆を欠いたヤクルトが深刻な点は…

4位:中日/頑張りましょう

 今季から昨年二軍で実績を残した井上一樹新監督が就任したが、課題の得点力不足は解消されずBクラスに沈んでいる。4番として期待された石川昂弥が不振で二軍暮らしが続き、昨年ブレイクした福永裕基も怪我で戦力になっていない。エースとして期待された高橋宏斗が3勝8敗と大きく負け越しているのも誤算だ。

 それでも前半戦の最後には7連勝を記録するなど、何とかAクラス争いには食らいついている。上林誠知の復活や、好投を続けている大型新人・金丸夢斗など明るい材料もあるだけに、まだ巻き返しの可能性はありそうだ。

5位:広島/頑張りましょう

 苦手の交流戦を5割で乗り切ったところまでは順調だったが、そこから一気に失速して5位に沈んでいる。

 大きな誤算は栗林良吏、テイラー・ハーンの不調だ。シーズン開幕後に役割を入れ替えたが、いまだに勝ちパターンは確立できていない。また打線も新外国人のサンドロ・ファビアンが好成績を残しているものの、全体で見れば、上手く噛み合っていない印象が強い。昨シーズンも夏場以降に急失速しているが、今季は早くも、その状態に陥っているように見える。投手も野手も新たな戦力の上積みがなければ、今年もAクラス入りは難しくなりそうだ。

6位:ヤクルト/頑張りましょう

 5位の広島に7.5ゲーム差をつけられて最下位に沈んでいる。投打ともに苦しんだチームにあって、大きな足かせとなったのは、主砲の村上宗隆の長期離脱だ。今オフのメジャーリーグ挑戦を明言していた若き大砲は、一度戦列に復帰したもののわずか1試合で再発。いまだ本格的な一軍復帰を果たせていない。ただ、投手も野手も他の5球団と比べて明らかな戦力不足は否めず、村上が万全だったとしてもAクラス争いに加わっていた可能性は低いのではないだろうか。

 さらに深刻なのが二軍も成績が低迷しているという点だ。将来が楽しみな若手も少なく、ここ数年のドラフトが機能していないことは一目瞭然。来季は村上もメジャー移籍が有力視されるだけに、現時点から何とか新たな戦力を発掘したいところだ。

[文:西尾典文]

【著者プロフィール】

1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。

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