原巨人の「1番問題」 固定できない理由には「あの大物OB」の存在も?
一方では巨人の1番打者をめぐってはこんな声もあがる。
「原監督は1番打者において華のある選手という表現で長打力を求めている。ここには1番に高橋由伸を据えて成功した07年の記憶があることを感じさせる。一方で他球団をみれば、昨年のヤクルト塩見など、ある程度の失敗には目をつぶり、選球眼があって、足がある選手に任せるのがセオリーともいえる。いわば、理想と現実の間をどう埋めるのかが求められる」(球界関係者)
リーグ優勝を果たした07年は1番に入った高橋由伸氏(巨人前監督)が開幕戦で相手先発の横浜・三浦大輔投手(現DeNA監督)から初球先頭打者本塁打をマーク。同氏がダイヤモンドを駆け抜ける際に行ったサムアップポーズも話題となった。この勢いのままにシーズンを駆け抜けたとして、V奪回の象徴的なシーンとしてファンの間でも記憶されている。
この年、1番に入った高橋由伸氏の成績はキャリアハイとなる35本塁打をマークする一方で、66四球を選び、出塁率・404と攻撃的な「1番打者」としてしっかり仕事をこなしてみせた。現在、チームの1番打者がなかなか固定できない背景には、この成功体験も影響しているのではないかという見方だ。
いずれにせよ開幕まで残り1週間を切った。V奪回を目指す巨人の切り込み隊長は果たして誰になるのか。開幕オーダーに注目が高まりそうだ。
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