巨人5年ぶり首位ターン決めた!貯金最多8の裏側 「ピストン補強」「無理させない起用法」
開幕直前には新外国人のルーグネッド・オドーアが2軍調整を拒否して退団。チームに衝撃が走る中、フロントは新外国人のエリエ・ヘルナンデスを獲得。交流戦から合流した新助っ人はここまで41試合に出場し、打率「.319」、6本塁打、23打点。クリーンアップの一角を担い、主砲の4番、岡本和真につなぐ3番打者の役割をしっかり務めている。指揮官をして「いなかったと思えば、ぞっとする」と全幅の信頼を置く助っ人外野手の存在がチームに勢いを与えたといえそうだ。
またこの試合でヒーローとなった若林も6月下旬の交換トレードでの移籍組。後半戦に向けては、内野のユーティリティで知られる新助っ人のココ・モンテスも獲得と、戦力補強においてフロントが多角的に目を配っていることが快進撃に結びついた要因にあげられる。
また青年指揮官のチームマネジメントも光る。前半戦においては、野手では主力の大城卓三、坂本勇人を2軍で調整させた。打撃不振に陥った2選手に対して、考える時間を与え、復調のきっかけをつかませるとともに、若手にはチャンスを与えることでチームに好循環をもたらした。
投手陣、特にリリーフ陣においては連投させないなど、無理させない方針を貫き、現在の救援防御率は「2.26」と安定。開幕時に勝利の方程式の一角を務めたルーキーの西舘勇陽も後半戦を見据え、ファーム調整中とあって、再び1軍マウンドでの勇姿が期待されている。
今季は球団創設90周年の節目の年。常勝軍団において結果が求められがらも起用、作戦が間違っていると感じたときには自らで謝罪するなど、新しい指導者スタイルを確立しつつある。
ベストフィニッシュとなった前半戦を終え、26日のDeNA戦(横浜)からいよいよ勝負の後半戦はスタートする。新指揮官がどんな舵取りで4季ぶりのV奪回への道を描くのか。今後の戦いぶりも注目となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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