巨人が来た!3位に浮上したチームで指揮官がたたえた「孝行息子」の名前
守備の献身も光る門脇(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
巨人は8月23日のヤクルト戦(東京ドーム)に延長11回の末に4―3でサヨナラ勝ちを収めた。これで2連勝、この日敗れたDeNAに代わって3位に浮上した。
激闘に決着をつけたのはスーパールーキー、門脇誠の活躍が大きかった。
【動画】延長11回二死一塁の場面、一塁走者の門脇は梶谷の投手強襲安打をきっかけにサヨナラのホームを陥れた
3-3の延長11回二死一塁。一塁走者だった門脇は梶谷隆幸の投手急襲安打で一気に三塁へと進む。さらに阪口皓亮の悪送球で一塁ベース後方付近に転がるボールを確認すると、一気にギアを上げた。俊足を飛ばして、本塁を狙い、執念のヘッドスライディングを敢行、劇的なサヨナラ勝ちのヒーローとなったのだ。
中継のBS日テレで試合後放送された、お立ち台のインタビューでは「最高です!」と声を張り上げた。この日は当初予定されていたフォスター・グリフィンが試合前練習で打球が当たるアクシデントがあり、急遽、菅野智之が緊急登板となった試合だった。
原辰徳監督や首脳陣は当初リリーフ陣を当てて乗り切ろうとしたが、菅野が男気志願。予定にない登板も7回3失点と試合を作ったことで、ナインも何とか菅野の力投に応えたいとの思いがあったという。
また門脇は二重の意味でチームを救っていた。試合前には二塁手、吉川尚輝が体調不良で登録抹消となった。最近では攻守でチームを盛り立てていた副将を欠く中、「8番・二塁」として先発出場すると、この日は3安打の猛打賞、最後はサヨナラのホームをもぎ取るなどチームを盛り立てたのだ。