巨人・小林誠司の6月 ついに月間打率0割0分0厘 それでもチームに必要な理由
巨人にとっては「魔の6月」だったかもしれません。
月間成績は9勝13敗の借金4。6月7日の交流戦・西武戦(ベルーナドーム)から実に6カード連続勝ち越しなし。首位・ヤクルトとの差は開く一方で、ついに12ゲーム差もつけられてしまいました。
【関連記事】巨人・岡本和真、このままでは今季「無冠」に 最大の敵は味方の投手陣だった!?
巨人担当記者は失速の理由をこう語ります。
「打線は一時に比べて復調の気配を示していますが、野球は投手力。消化した試合数が多いとはいえ、ここまでの失点332は12球団ワーストです。ドラフト1位ルーキー・大勢を守護神として確立したものの、先発は試合を作れず、勝ちパターンの7回、8回も固定できない。そして何より、正捕手の不在も痛い。あの野村克也さんも『優勝チームに名捕手あり』と話していた通り、捕手は監督の分身ですからね」
巨人の捕手と言えば、守備力は球界屈指の小林、打力に優れた大城、元気印の岸田にホープ・山瀬とタレントが豊富だったはず。何より、守備力に重きを置くなら、小林に託せばリード面、盗塁阻止の観点からも盤石であるはずです。
しかし。
前述の記者はこの6月、小林が不名誉な記録を打ち立てたと話すのです。
「小林は結局、この6月を27打数ノーヒット、打率0割で終えました。投手ならともかく、ありえない成績です。何も3割打て、2割5分打てとも言っていない。それにしても投手が打席に立つセ・リーグで、打率0割はないですよ。捕手も打率0割だったら、『自動アウト』が2人いるようなもの。これでは相手投手を勢いづかせるだけです」