阿部巨人、復活への道 大型補強はもう古い?地道な育成こそ名門復活への近道といわれる理由

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V奪回への使命が課せられた阿部新監督(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 3年連続でリーグ優勝を逸し、2年連続4位でクライマックス・シリーズ進出を逃した巨人。夏場以降、巨人軍は常勝であってほしいと願うファンからの悲痛なコメントが、ニュースサイトのコメント欄やSNS上にあふれました。

 しかし令和の時代、果たしてプロ野球で「常勝軍団」の建設は可能なのでしょうか。

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 「否」と断言するのは、プロ野球取材歴20年を誇るスポーツ紙デスクです。

「無理ですよ(笑)。セ・リーグ2連覇を成し遂げたヤクルトが今季、最下位争いを演じているのがその証明。巨人ファンは常に優勝してほしいと思いますが、制度的な問題もあって、各チームの戦力は均等になりつつあるんです」

「制度的な問題」とは、いったい何でしょうか。

 前述のデスクはこう続けます。

「一つはドラフトから逆指名がなくなったこと。新監督就任が有力な阿部慎之助さんや前監督の高橋由伸さん、二軍監督の二岡智宏さんに絶対エースだった上原浩治さん、内海哲也さん…一時代を築いた選手はみんな逆指名で入団した選手です。当時は巨人ブランドの威光は強く、待遇面でもダントツ。アマチュアのスター選手はみんな巨人のユニホームを着ることに憧れた。今の選手はそれよりも『風通しの良さ』や『出場機会の多さ』を求めるとも言います。一般学生の就活もそうですから、しょうがないですよね」

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