巨人、ミスター追悼試合「8・16」阪神戦のミステイク 勝たねばならなかった勝負所

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長嶋さんの追悼試合ではレジェンドたちによるセレモニーが行われた(C)産経新聞社

 一進一退の状況が続きます。

 セ・リーグ2位の巨人です。8月27日現在、56勝57敗3分け。それでも8月16日に主砲の岡本和真が1軍に復帰してからは、戦力もそろい、勝負できる陣容が整いました。現実問題としてリーグ2位を確保し、セ・リーグのCS最終ステージへと歩を進め、敵地・甲子園での「下克上」が当面の目標になるでしょう。

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 長いペナントレース。振り返るのは得策ではないですが、それでもG党の心に影を落とす1敗があります。

 前述した岡本の復帰戦でもあった8月16日の東京ドーム、長嶋茂雄さんの追悼試合がそれです。巨人ファンの「ミスターのためにも勝ってくれ」との願いもむなしく、阪神の右腕・村上頌樹の前に2安打完封負け。首位を快走する藤川阪神に手も足も出ず、完敗を喫してしまったのです。

 スポーツ紙のデスクは言います。

「巨人は阿部監督以下、コーチ陣や選手全員が背番号『3』のユニホームを着て『伝統の一戦』に臨むなど、場内は長嶋さんに弔い星を、との熱気で充満していました。豪華だったのは始球式です。愛弟子の松井秀喜さんが投手役を務め、阿部監督が捕手、高橋由伸さんが球審、左打席には王貞治さん、右打席には原辰徳さん…これ以上の『画』があるのかという素晴らしいセレモニーから、試合は始まりました。若いファンからも『やっぱり巨人はすげぇな』という声が飛び交うほど。だからこそ、ナインには奮起して欲しかったんですが…」

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