「感染症の3感王」などとは言わせない!復活した巨人・坂本が球団6000勝の白星に貢献
開幕前まで通算1884安打。7月29日まで残り116安打を放てば、榎本喜八の持つ31歳7か月16日の史上最年少2000安打記録を更新できた。昨季の安打ペースであれば51年ぶり快挙も夢ではなかったが、コロナ禍で開幕が延期し、数字上は絶望的。ツキもない。
それでも主将として、早期復帰だけを見据えた。コロナ陽性で入院生活中は部屋の中でできる範囲のトレーニングを欠かさなかった。とはいえ、感染症にかかった後は体に負担がかかり、体力は落ちる。実践練習もできず、退院後は2軍戦に2試合出場しただけだった。
坂本と同時期にコロナ陽性となった大城卓三捕手は、レギュラー候補だったが開幕スタメンマスクを逃した。それでも坂本を「2番遊撃」で起用した原監督は「ベッド、夢の中で試合も相当したらしい。全く違和感ない」。坂本への信頼感は特別だった。
開幕戦の試合前、ベンチ裏で組んだ円陣で、手と手をつないだスタッフ全員に坂本は呼びかけた。「きょう開幕できることに感謝の気持ちを持って、1年間戦っていきましょう。みんなで助け合って頑張っていきましょう。絶対、優勝しましょう!」。さまざまな思いを抱えた坂本の逆襲がはじまる。
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