楽天・田中将 無双状態取り戻せるか かつての恩師が指摘する「あのポイント」とは
楽天の田中将大投手が30日、契約を更改した。チームの大トリを務めた田中は現状維持の9億円で更改。
今季は2013年以来の日本一を目指し、ヤンキースから8年ぶりに古巣に電撃復帰。ローテーションの一角としてフル回転するも23試合で4勝9敗、防御率3・01。特に後半戦は10試合に登板して0勝4敗、日米通算15年目にして初のシーズン負け越しと悔しいシーズンとなった。
要因として打線の援護もなかったことが指摘されている。5点以上の援護をもらったのは2試合のみ。援護0点が6試合となれば投げる側としては厳しい。好投手の指標ともいわれるQS(先発投手が6回以上を投げ自責点3点以内)も17試合としっかり先発投手としての役目を果たしているようにも見える。
それでも勝ち星がついてこないのはなぜか。
一つには「相手打線が以前ほど田中のことを怖がっていないように見える。前回(13年)の24勝無敗のときには投げるごとに勢いがついていき、相手打線も明かに田中を嫌がっていた。時が流れて、選手も世代交代が進み、田中に関してもある意味、フラットに1投手として見るようになっているのではないか」(放送関係者)
一方、田中将の投球については、こんな見方もある。
「かつてのパワーピッチングから変化球主体の大人のピッチングに変化、『絶対的な球』がないこともなかなか勝ち星につながらないという要因ともいわれている」(球界関係者)