“中国勢の夢”を打ち砕いた早田ひな 敗れた世界3位の王は悔しさ露わ「何よりも私の心に問題があった」【世界卓球】
試合後にうれし涙を流した早田。一方で王は苛立ち交じりの悔しさを露わにした。(C)Getty Images
中国勢の目論見を打ち崩す勝利に反響は止まらない。
現地5月26日、南アフリカのダーバンで開催されている卓球の世界選手権の女子シングルス準々決勝で、日本の早田ひな(日本生命)は世界ランク3位の王芸迪(中国)に4-3で勝利。準決勝進出を決めて、メダルを確定させた。
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歴史的な勝利は終盤までもつれ込む激闘となった。圧巻だったのは最終第7ゲームだ。8-10とマッチポイントを握られた局面で「最後は気持ちの勝負」と腹をくくった早田は、10-10と王に追いつくと、そこから9度ものマッチポイントを奪われながらいずれも食い下がる。そしてゲームポイント20-19とした場面で、相手の意表を突くようなバックドライブで試合を決めた。
勝利の直後に涙した早田。一方でショッキングな表情を浮かべたのは王だ。
すでに3人が4強入りを決めていたなかで「ベスト4全員が中国勢という夢が打ち砕かれた」(中国スポーツメディア『Soho』)形となった26歳の名手は試合後のワールドテーブルテニスのWEIBO公式アカウントで公開されたフラッシュインタビューで「試合中に少し緊張してしまって、あまりスムーズに試合を進めることができなかった」と吐露。そして、悔し気にアップセットを演じられた原因を振り返った。