昨季は該当者なし、今季はどうなる?球界OBが沢村賞選考基準をめぐって提言 日本ハム伊藤大海は2年連続の最多勝を獲得「基準の見直しはあってもいい」
2025シーズンは27登板、196.2イニング、6完投、防御率2.52、195奪三振、勝率.636、22QSをマーク。自身も目標に掲げている沢村賞の基準に照らし合わせると「登板試合数」「勝率」「奪三振」の3項目はクリアしたが、15勝にはあと一つ届かなかった。
岩本氏は沢村賞の選考基準7項目について「野球のレベルがこれだけ変わっているので、基準の見直しはあってもいい これが一つの意見」とコメント。
一例としては項目に含まれている「200投球回」に関しても「今の野球界ではQS、これが今の野球スタイル、メジャースタイル」と6回以上を投げ自責3点以下と近年の球界で基準の一つとして定着しつつある指標にも、目を配ってもいいかもしれないとした。
ほかにも現在の野球界では分業制が進む中での「10完投」も高いハードルとして存在している。
沢村賞が生まれた背景にも思いを寄せながら、今や野球界は様々な技術改革も進む中で、「『令和の沢村賞』にあたる数字はこういう形じゃないかなというのを出してもいい」と岩本氏は主張。
今季チームを支えた伊藤に関しても「チームのエースとしてこれだけの成績を残しているようであれば、沢村賞に値すると思う」とキッパリ。チームの柱として「優勝争いの厳しい(状況下の)試合で投げ続けた。多分、選考で熟慮されるんじゃないかな、(選考委員の方に)ダメだよとはならない気がする。令和のプロ野球でどう(伊藤の成績を)捉えるになるんじゃないかな」と話した。
沢村賞は先発する投手にとっては誰もが憧れるタイトルともなる。果たして今季は受賞する投手が出てくるか、引き続き注目を集めていきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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