トラウトを翻弄した投球に再脚光! 高橋宏斗が日米決戦で見せた“魔球”は色褪せず「スプリッターは芸術の域だ」
WBCで自らのポテンシャルの高さを見せつけた高橋。この若き剛腕の快投がふたたびクローズアップされた(C)Getty Images
世界一を決める舞台で輝いた日本人投手たちの“魔球”が再び脚光を浴びている。
話題となっているのは、去る3月21日(現地)に幕を閉じたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝で、侍ジャパンの高橋宏斗(中日)が投じたスプリットだ。
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いずれもMLBを代表する精鋭揃いのアメリカ代表との決戦にあって、若干二十歳の高橋は堂々とマウンドに立った。本人は大会後に「足が震えました」と当時の心境を打ち明けたが、それでも並み居る強打者たちを強気の投球で圧倒。とりわけ相手の主砲マイク・トラウトから89マイル(約143.2キロ)のスプリットで奪った空振り三振は、日米の野球ファンや識者たちを熱くさせた。
竜の若きエースが投じたスプリットを改めて称えたのは、今春のWBCで日本代表を熱心に追い続けていたショーン・スプラドリング記者だ。ツイッター上で「MLBで投げられている球種のうち、スプリッターが使われる割合は2%ほど。(ノーラン・)ライアンでさえ試すのをためらっていた」という投稿を引用したうえで、先述のピッチングを紹介。そして、日本人投手におけるスプリットの重要性と高橋の凄みを論じた。
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