“天才”イチローが語った「プロ」とは何か 偉大な成績を生んだ準備を重要性「僕は毎日、自分の道具を、自分で手入れしました」
イチロー氏が道具や自身のコンディショニングに強い“こだわり”を持っていたのは、有名な話である。バットひとつとっても周囲には絶対触れさせず、同僚たちから「何が君をここまでさせるんだ?」(元マリナーズ外野手、マイク・キャメロン氏談)と指摘されたほどである。
ただ、己の才能にだけ頼らず、いつ何時も努力を惜しまなかったからこそ、イチロー氏は、歴史的なプレーヤーとなった。
グラウンドに立つための準備は、いわば「基礎」。その積み重ねの重要性をイチロー氏はスピーチ内で、こうも説いている。
「小さなことをコツコツと積み重ねていけば、成し遂げられないことなんてないんです。僕を見てください。身長は180センチぐらいで、体重は77キロほどです。アメリカに来た時、多くの人に『メジャーの選手と比べて細すぎる』と言われました。初めてプレーした時、その競争レベルの高さに圧倒されました。でも、僕は『準備』に対する信念を貫けば、他人や自分自身の疑念すらも乗り越えられると信じていました」
昨今はありとあらゆる情報やデータが手軽に手に入る時代となった。その中で“近道”をして、成り上がろうとする選手も少なくない。しかし、イチロー氏のコメントを聞く限り、成功に近道などないと痛感させられる。いかなる人でさえも、努力を惜しんではならないのだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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