衝撃を生んだマリニンの敗北…“皇帝”プルシェンコが断じた集中力の欠如「選手村はお祭り状態。その中で鋭い感覚を失った」
この五輪で精彩を欠いたマリニン(C)Getty Images
世界を震撼させた衝撃の転落だった。今冬に開催されたミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケート男子でのイリア・マリニン(米国)だ。
絶対王者は、ショートプログラムでこそ首位に立ったが、明らかに精彩を欠いていた。金メダル獲得が懸かったフリーでは、代名詞でもある「4回転ジャンプ」を決め切れずに2度も転倒。最後までパフォーマンスを立て直せずに結局8位でフィニッシュ。表彰台にすら立てなかった。
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2023年12月から約2年2か月も負け知らずだったマリニンの“敗北”は、「僕は失敗したんだ……」という本人の言葉も相まって小さくない波紋を生んだ。
なぜ偉才はメダルを手に出来なかったのか。ロシア・フィギュア界のレジェンドであるエフゲニー・プルシェンコ氏は、母国メディア『Sport24』において「私は彼をとても尊敬している。なぜなら彼は地球上で初めて4回転アクセルを決めた人だ」と強調。その上で、「何事にも理由はある」と自身の考えを明かしている。
「彼が成功しなかったのは、とても残念だ。ただ、私もそうだった。2001年に私はすべての大会で優勝した。ヨーロッパ選手権、世界選手権、グランプリ、グランプリファイナル、ロシア選手権……本当にすべてで勝った。そして翌年も、私はすべての大会で優勝した。
オリンピックに向けて、100%、いや1000%の準備ができていた。(他の選手に)チャンスすらないほど、非現実的なほど準備ができていた。だが、心理的に私はオリンピックという舞台が持つプレッシャー、ジャーナリストたち、コミュニケーションに対処する準備ができていなかった。彼にもそういうことが起きたのだと思う」







