準決勝まで連戦連勝。まさしく快進撃と言える戦いぶりで飛躍を遂げたイタリア(C)Getty Images
激戦続きの一大トーナメントがついに終幕した。現地時間3月17日に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝は、ベネズエラ代表が米国代表に3-2で勝利。史上初の世界制覇を成し遂げた。
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ドラマチックな戦いに彩られた大会にあって、一大旋風を巻き起こし、世界に存在を示したのが、イタリア代表だ。メンバーの多くが、イタリア家系でありながら米国生まれ、米国育ちのメジャーリーガーたち。彼らは、強豪ひしめく1次ラウンドを4戦無敗で突破すると、中南米の雄プエルトリコ代表との準々決勝にも勝利。惜しくも覇者となったベネズエラに敗れて4強で姿を消したが、その雄姿は“サッカー大国”に生きる国民を刺激した。
大会期間中のフィーバーぶりは、国内での反響を見ても明らかだった。米国を8-6で打ち負かしてベスト8に勝ち進むと、その歴史的偉業にイタリア国民も熱狂。当初は、有料放送局『SKY Italia』でしか放送されていなかった試合中継が、公共放送『RAI』での地上波生中継に急きょ変更されるなど、大きく動いた。『Netflix』での独占配信となり、地上波中継がなかった日本とは異なる形での放送によって、WBCは国民的な関心事へと変わっていった。
セリエAが行われている真っ只中のサッカー大国で、「異例」とも言えるうねりを生んだイタリアナイン。彼らへ羨望の眼差しが向けられていたのは、国内メディアの反応を見ても明らかだ。大手紙『La Gazzetta dello Sport』は、ベネズエラ戦後に掲載したリポート内で「夢は消え去った。ゆっくりと、そして容赦のない形を失われていった。二度と蘇る気配すら感じさせないまま」とエモーショナルに総括。そして開幕からの日々を「イタリア野球史上、おそらく最もエキサイティングな一週間だった」と振り返っている。